イベント情報

第38回日本エイズ学会学術集会・総会

第38回日本エイズ学会学術集会・総会
日時
2024年11月28日(木)-11月30日(土)
会場
ハイブリッド開催 / 会場 京王プラザホテル (新宿区西新宿2-2-1)
入場
参加登録費【一般(会員/非会員)】会期直前・当日登録12,000円(11月6日(水)- 2025年1月7日(火)〆切)【大学院生(会員/非会員)】5,000円【学生(会員/非会員)】1,000円【懇親会】3,500円

■会長挨拶

第38回日本エイズ学会学術集会・総会 会長 岩橋 恒太
(特定非営利活動法人akta 理事長)

この度、第38回日本エイズ学会学術集会・総会を、2024年11月28日(木)から30日(土)まで、東京都新宿区・京王プラザホテルにて開催いたしますことを、ここにご案内申し上げます。

新宿は、アジア最大級のLGBTQ+タウンである新宿二丁目をはじめ、多くのキーポピュレーションが集う地域であり、また日本のHIV/AIDS対策において重要な役割を担う臨床・基礎・社会の機関や団体が立地しています。この歴史と文化を持つ新宿で、学術集会を開催できることに大きな期待を寄せています。

世界的にも、日本国内でも、2030年までに公衆衛生上の危機としてのAIDSの終結を目指す声が高まっています。私たちは、「AIDS関連の差別・偏見ゼロ」、「AIDS発症者をゼロ」、「HIV新規感染者をゼロ」という3つのゼロの目標に基づいた対策を推進しています。また、近年ではU=U(Undetectable = Untransmittable)、多様な検査機会、HIV PrEPなど、多くの複合予防ツールが日本でも利用可能となりつつあります。研究はエビデンスづくりから社会実装の段階にあると考えられます。

これらのツールを効果的に活用し、必要な人々に適切なコミュニケーションやサービスを提供するためには、コミュニティ自体がそのニーズを最もよく理解し、活躍する「コミュニティ主導アプローチ」が必要です。このアプローチを成功させるためには、障壁を取り除き、コミュニティのエンパワメントを進めることが不可欠です。

現在は「感染症の時代」とも呼ばれ、Covid-19やエムポックスなど、さまざまな感染症が世界中で広がっています。また、HIV/AIDSに対する差別や偏見も未だに根強く残っています。このような状況において、日本のHIV/AIDS対策から生まれた「Living Together」の思想は、人々の分断を終結させ、他の感染症対策にも応用できる重要なものと考えます。何よりも、AIDSの流行終結は、HIV陽性者が身体的・精神的・社会的に健康で豊かな生活を送ることができる社会の実現に寄与するものです。

2020年のCovid-19の世界的な流行以降、歴代の日本エイズ学会の会長は学術集会の開催方法について多くの苦労をされてきました。しかし、各分野の学会員が集い、直接対話することの重要性は変わりません。今回の学会では、ポスター示説の活用など、できるだけ対面形式を多く取り入れ、シンポジウムや一般演題を通じて、キーポピュレーションをはじめとする多くの方々にご参加いただきたいと考えています。登壇者のエンパワメントを図るためのさまざまな仕掛けも準備しております。

さらに、若手を学術集会の会長に選んでいただいたことに感謝し、本学術集会を通じて日本エイズ学会のコミュニティを若手につなぎ、一層の活性化を図る契機としたいと考えています。各分野からの若手学会員の積極的な参加と活躍、そして応援を期待しています。

【申込先(参加登録)】https://www.aids38.jp/registratin.html