イベント情報

【akta】第二回ゲイ・バイセクシュアルの健康に関わる最新研究の勉強会

akta第二回ゲイ・バイセクシュアルの健康に関わる最新研究の勉強会
日時
2022年12月15日(木)19:00-20:30
会場
ハイブリッド開催 会場:コミュニティセンターakta(東京都新宿区新宿2-15-13第二中江ビル301)
入場
無料
ゲスト
講演者:山本奈央(アリゾナ州立大学博士課程学生) コメンテーター:塩尻大輔(パーソナルヘルスクリニック) モデレーター:江島啓介(NPO法人akta 理事/南洋理工大学医学部助教授)

【講演】
日本のMSMにおけるPrEPの費用対効果分析
講演者:山本奈央(アリゾナ州立大学博士課程学生)

コメンテーター:塩尻大輔(パーソナルヘルスクリニック)
モデレーター:江島啓介(NPO法人akta 理事/南洋理工大学医学部助教授)

【概要】
PrEPはHIV 感染を防ぐ強力な予防手段であるにもかかわらず、日本ではまだ承認されておりません。他の先進国に比べHIV陽性者の割合が比較的低い日本のMSM集団にPrEPを導入すべきかどうかを判断するには、導入によってかかる費用に対し、効果がどれくらい期待できるかを調べる必要があると考えられます。
そこで、PrEPプログラム導入に関しての費用対効果分析を行いました。PrEPプログラムが導入された日本の仮想MSMコホートを想定し、HIV/AIDSの治療費、スクリーニング検査費、AIDSによる入院費、PrEPの薬剤費を費用とし、得られた質調整生存年(QALYs)を効用としてPrEPプログラムの費用対効果を評価しました。15年以上の期間を想定すると、PrEPプログラムは費用対効果的であり、日本のMSMに対するPrEPの承認を支持する結果となりました。より短期間での費用対効果を高めるため、また必要とする人々にPrEPを使用してもらうには、低価格でのPrEP提供とそれを支える提供体制の拡充が必要になってくると思います。

【オフライン参加の場合】コミュニティセンターaktaへ直接ご来館ください
【オンライン参加の場合】こちらのGoogleFormsへ情報をご記入いただくと、ZoomのURLをお送りいたします。

【問い合わせ先】office☆akta.jp(☆を@に変えてください)

開催リポート

研究者、医療従事者、PrEPユーザーなど、さまざまな立場の人たちにご参加いただきました。アリゾナ州立大学の山本先生から日本のゲイ・バイセクシュアルの人達におけるPrEP導入の費用対効果についてご報告いただきました。講演後は、塩尻先生を中心にどのようにすればPrEP利用を促進できるかを議論しました。また、若年層などPrEPの費用を賄えない人達をどのようにサポートするのかといった将来的な課題についての議論も行いました。
参加者:24名(オンラインと対面)