イベント情報

医療・福祉・司法・教育領域等の専門家による「LGBT支援の実践報告会&ネットワーキング・パーティー」

日時: 2019年12月15日(日)13:00~16:00(開場12:40) 会場:KDX東新宿ビル ホールC 入場:無料 要予約

プライマリ・ケアやHIV/エイズなどの医療、福祉や人権、社会教育などの分野で、性の多様性と健康を支える専門家が集まり、それぞれの日頃の実践による知見を共有します。
前半はLGBTの支援に携わる専門職の方々に話題提供をしていただき、専門分野の垣根を超えた活発な意見交換ができたらと思います。
後半は名刺交換会・交流会です。ソフトドリンク等のご用意があります。名刺や普段の活動をPRするパンフレットなどがあれば、ぜひお持ちください。支援者同士がつながり、支え合えるネットワークをつくる機会となればと思います。

■話題提供
坂井雄貴(医師)
高月まな(介護福祉士/新宿区議会議員)
村松崇(医師)
山下敏雅(弁護士)
吉田絵理子(医師)
よだかれん(行政書士/新宿区議会議員)
※50音順

■司会
塚本堅一(元NHKアナウンサー/依存症予防教育アドバイザー)

■対象 LGBT支援に携わる医療・福祉・司法・教育等の関係者、その他ご関心がある方
■定員 50名程度
※会場準備の都合上、参加を予定される方は、専用フォーム(https://business.form-mailer.jp/fms/eac87b99112768)から事前のお申し込みをお願いいたします。定員を超えた場合は、キャンセル待ちとなります。

■後援 ジョンソン・エンド・ジョンソン社会貢献委員会

開催リポート

2019年12月15日(日)に、ジョンソン・エンド・ジョンソン社会貢献委員会の後援で「医療・福祉・司法・教育領域等の専門家によるLGBT支援の実践報告会&ネットワーキング・パーティー」を開催し、来場者、演者およびスタッフあわせて47名が参加しました。

6名の話題提供者に専門的実践の中でLGBTらをサポートしてきた知見を共有いただき、小グループに別れての意見交換や、フリータイムでの交流を通じ、既存のネットワークが強化され、また新たなネットワークが立ち上がるといった、とてもエネルギッシュな会となりました。

参加者 47名(関係者含む)

参加された方3名からお寄せいただいた感想文もぜひご覧ください。

「分野を超えたエンパワーメント」 吉田絵理子(川崎協同病院 医師)

 今回、報告者の一人として会に参加させていただきました。司法、政治、医療それぞれの立場からの報告を伺い、知らなかったことを学べただけではなく、どの分野においても少しでも進めていこうと地道な努力を積み重ねている方々がいることを実感し、とても励まされました。

 医師は私を含め3名が報告者として参加しており、アライの診療所から発信するLGBTの暮らしやすい街づくりの実践報告、HIV診療における日本の現状報告、当事者医師としての活動報告と、まったく異なる視点から報告がなされ、医師としてまだまだまだやれることがあると強く感じました。

 また参加者の方とお話した際には、多様な職種、バックグラウンドの方が集まっていることに驚きました。たくさんの方と率直な情報交換をできましたが、時間が足りず、もっともっとこのような機会が欲しいと思いました。

 残念なことにHIV、LGBTのどちらにも医療現場にはまだまだスティグマがあります。それでも今回、分野を超えて集まったからこそ生まれる、これからもっと社会をよくしていけるに違いないという不思議な力と希望を感じました。引き続き、取り組めることを一つ一つやっていきたいと思います。

おけい(行政保健師)

HIV抗体検査で、MSMが受検しやすく、より具体的な予防的な相談ができることを目的として、NPOの協力により、保健師対象に「ゲイのセクシュアリティの勉強会」を開催したのは平成12年でした。そのときに、当時の看護教育では教えてもらっていなかった性の構成要素を学びました。その後、NPOの協力を得て、MSM対象のHIV抗体検査事業を実施する中で、保健師の検査時の相談技術の向上につながったと思っています。当事者でもあるNPOの人に、「いいな。好きな人と結婚出来て、子どもも産めて。」「中学生頃に何か違うと感じたけれど、誰にも相談できなくて精神的に辛かった。」と個人的に言われたことがあり、その苦悩に触れ、衝撃を受けたことを覚えています。

 今回の話題提供で、障害者でトランスジェンダーである方が誰にも相談できずにいたという話を聞きました。それを聞いて、私自身は地域での個別支援で、そのことに気づくアンテナは張れているだろうか、実際に相談されたときに、生活や医療、法律面など、どれだけの支援のネットワーク先を持っているだろうか、と感じました。今後、課題意識を持ち、まずは今回知り合った方たちを頼りに支援力を高めていきたいと思います。

「安心できる環境を整備するということ」がぁ助(広島県 医療ソーシャルワーカー)

 私がこの実践報告会に参加しようと思ったきっかけは、患者さんのセクシャリティに関する病院側の対応について問われたことでした。病院の方針の中でどのように対処したら良いのかと考えたのですが、院内総務で聞いても患者相談員に聞いても、具体的な方針を持ち合わせていませんでした。そんな時今回の会を見つけ、全国でなら誰か答えを持っている人がいるに違いないと思い参加を決めました。

 報告会は多方面、多職種で活躍されている方から現状を伺うことができ、とても刺激を受けました。特に坂井先生からは病院内での取り組みとして、先生自らがスタッフに対してダイバーシティ研修を実施してALLYバッチを配布されたり、問診票の性別欄を削除されたりと、当事者の方が安心して行くことができる場としての病院作りを目指されていました。    

 参加したことで得た答えは、私を含めスタッフがLGBTの現状について「知る」ということから始めて、当事者の声に「なぜ?」という疑問を持つのではなく、全ての人が安心して利用できる環境を整備することが自然とできる考え方を持つことだと思いました。今回、各支援者の方と交流を持てたことは、私自身にその考えが少しですが身につけられたのかなと思っています。