Visual AIDS短編映像集「STILL BEGINNING」上映
ニューヨークのアート団体Visual AIDS と共同し、30回目となるDay With(out) Artの企画『STILL BEGINNING』を上映。現在も続くHIV/AIDS蔓延に関する新作ビデオ作品7本からなり、ニューオーリンズの反スティグマ運動からシカゴの野外セックスカルチャー、エイズアクティヴィズムのパイオニアや世代を超えた交流の場作りの様子が取り上げられている。同作品は12月にホイットニー美術館を皮切りに100を超える世界中の美術館や大学などの施設で上映される。そして現在の危機的状況も訴えながらエイズに関して反応してきたアーティスト、アクティヴィスト、文化従事者の重要で必要不可欠な活動をみつめる。
このトピックに関心がある方ならどなたでも入場可能です。
詳細はこちら( http://normalscreen.org/events/dwa2019 )をご覧ください。
■お問い合わせ先 normalscreen☆gmail.com(☆を@に変えてください)
開催リポート
初めてぷれいす東京と共催という形でNYの団体Visual AIDS企画の短編集を日本初上映。ぷれいす東京のスタッフ、ボランティアの皆様に尽力いただき無事に終えることができました。
上映作品には、NPOハウジングワークスの共同創設者キース・カイラーやエイズアクティヴィスト兼アーティストだったトランス女性のクロエ・ズバイロなど、注射針交換やドラッグ使用者も受け入れる当事者支援に人生を捧げた人々のドキュメンタリーが含まれ、上映後にはハームリダクションに言及した感想などもあがりました。
個人的には、専門家に向けた場ではない集いで鑑賞者がハームリダクション初期の様子を映像で目撃し、現在の日本の状況もふくめ意見が出たことを大変嬉しく思いました。これもぷれいす東京が長年に渡り積み重ねてこられた信頼があってこそだと思います。
会場が温まった頃にイベントは終了してしまったので、次回はもう少しゆっくりと来場者の声もお聞きできる時間を設けることができるように務めたいです。
上映作品の1つは、「I remember」というフレーズでアジア人のゲイたちが個人の経験を語る作品でしたので、私もここに記したいと思います。「私はおぼえている 2010年代の終わりに高田馬場で皆でこの7本の映像を鑑賞したことを」
※ gladxxにも、Visual AIDS短編映像集「STILL BEGINNING」について掲載されているので、ごらんください。
参加者 47名(スタッフ含む)