感染のリスクが気になる人は
治療薬で感染を予防する

曝露前予防(PrEP)はHIVに感染していない人が治療薬で感染を防ぐ方法です。治療の進歩を予防に生かすという意味ではPrEPもTasPのひとつです。

ただし、対象はHIV陰性で、HIV感染のリスクが気になる人が任意で利用することになるため、この点がHIV陽性者の体内のウイルス量を低く抑えることを目指すU=Uとは異なります。

国際的に見ると、米国や英国で研究の積み重ねにより、高い予防効果が報告され、アジアでも予防対策として導入する動きが広がっています。

日本でもMSM層*などでPrEPを利用する人はすでに存在し、厚労省の研究班などで支援の必要性を含めた対応が試行的に進められています。

*MSM:男性とセックスをする男性(Men who have sex with men)