新規報告は年間800件台
流行は終わっていません

95-95-95の最初の部分は90%前後、2、3番目についてはすでに95%を超えています。

HIV陽性者数は約3万人を超え、このうち自分の感染を知らない人は3000人前後と考えられています。

国内の新規HIV感染報告はコロナ流行前の10年余り、年間1,500件前後で推移してきましたが、最近は減少傾向に転じ、年間1000件を下回っています。2022年は884件でした。

実際の感染の広がりも報告の数字と大きくかけ離れてはいないでしょう。治療の提供とその継続、NGO・NPOによる持続的な支援の活動が、予防にも成果をもたらしています。それでも流行が終わったわけではありません。対策の鍵となる人口集団や年齢別、地域別に感染の傾向を分析し、よりきめ細かな支援を続けることが大切です。