イベント情報

聞こえる人、聞こえない人、どちらにも分かるHIV/エイズ予防啓発動画プロジェクト

HIV陽性者の中には、ろう者もいます。20代の時にHIV感染が分かった聴覚障害のあるAさんは、まさか自分がHIVに感染するとは思っていなかったとのこと。「自殺を考えたこともある」と言います。
HIV感染の予防と治療には情報が必要です。現在は、インターネットや動画、パンフレットなどで情報を得やすくなりましたが、ろう・難聴者たちはそこから抜け落ちてしまっています。手話が第一言語である人たちの中には、在日外国人と同様に専門的な内容を日本語で理解することができない人もいます。

そこで、聞こえる人、聞こえない人どちらにも伝わるよう手話と字幕、音声付きのHIV/エイズ予防動画を12月1日の世界エイズデーに向けて制作しました。

クラウドファンディング実施。(2019年1月31日まで)
https://motion-gallery.net/projects/hiv-movie

開催リポート

「手話と字幕で分かるHIV/エイズ予防啓発動画を制作して」

啓発動画を制作するまでは私は薬害エイズのイメージが強く、重篤な病気と感じていました。専門医師やぷれいす東京の代表のお話を伺ったり、HIVやエイズを調べたりする中で、現在は投薬などの治療で日常生活ができることを知りました。また特定の人がかかる病気ではなく、誰もがかかる可能性があることも。予防のためには正しい知識を得ることが大切という思いを強く抱くようになりました。

動画を公開すると「手話のお蔭で理解することができた」というろう者だけでなく、手話の教材が少なかったので有難いと歓迎する先生もいらっしゃいました。印象に残ったのは元保健体育の先生の感想です。「一般の学校に通う、ろう・難聴の生徒にとっても手話や字幕があるので分かりやすい。聞こえる生徒と一緒に学ぶことができます。最高の教材です!」

私は小中学校は地域の学校に通っていました。当時、私は手話を知りませんでした。この動画は字幕もついているので、手話を知らない難聴の生徒のためにもなるのだと気づき、嬉しくなりました。

多くの方々の応援とご協力のお蔭で動画を完成させることができ、心から感謝しています。本当にどうもありがとうございました。

今村彩子(Studio AYA)

動画は下記よりダウンロードできます。
https://studioaya-movie.wixsite.com/11kimi/hivaidsyoboumovie (約1.4GB)